
●2012年11月18日(日)名古屋市の宗次ホールで岩永善信ギターリサイタルを開催した。(宗次ホール&アトレ企画共催 FMO企画協力)
今年のコンサートは、心の奥底から何か熱いものを沸きたたせるような内容であった。
岩永氏の演奏の特徴は繊細さと大胆さを兼ね備えたところにあるが、それを感性によって表現出来るところが凄みである。本日のプログラム全体において、その表現力は最大限に発揮されており、ギターでここまで音楽を奏でられるのかと感嘆させられた。
また、岩永氏の編曲は作曲者が曲に込めた思いを忠実に再現されている。ここで提起したいのは、一般的に他楽器のために作曲された楽曲をギター曲へ編曲すると、様々な課題に直面してしまう。例えばギターで弾くためだけを重視したため作曲者の思いとは別の曲に仕上がったり、逆に思いを反映し過ぎたためにギターで演奏するには難解な曲に仕上がったりする。
しかし岩永氏は類い稀なる演奏技術で後者を克服し、聴く者の誰もが、魅了されるステージを作り上げるのである。
意欲的に音楽の可能性を追求する岩永氏の今後益々の活躍に目が離せない。
FMO企画 井澤正子
【2013年(平成25年)<現代ギター2月号>に掲載】
プログラム
・ダウランド ウォールシンガムに行った時
エリザベス女王のガリヤード
もしも私の訴えが情熱を動かせるなら
ハンソン夫人のパフ
・J.S. バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ パルティータ第1番
( 川潟誠 / 岩永善信編曲) アルマンド- ドゥーブル / クーラント- ドゥーブル
サラバンド- ドゥーブル / ブーレ- ドゥーブル
・N.パガニーニ ソナチネ ロマンス カプリス24
・F.シューベルト 6つのワルツ
(岩永善信編曲)
・M.de.ファリャ バレエ組曲 「恋は魔術師」
(岩永善信編曲) T パントマイム
U 情景
V きつね火の歌
W 亡霊
X 恐怖の踊り
Y 魔法の輪
Z 真夜中
[ 火祭りの踊り
アンコール : ブエノスアイレスの夏(A.ピアソラ)
今年のコンサートは、心の奥底から何か熱いものを沸きたたせるような内容であった。
岩永氏の演奏の特徴は繊細さと大胆さを兼ね備えたところにあるが、それを感性によって表現出来るところが凄みである。本日のプログラム全体において、その表現力は最大限に発揮されており、ギターでここまで音楽を奏でられるのかと感嘆させられた。
また、岩永氏の編曲は作曲者が曲に込めた思いを忠実に再現されている。ここで提起したいのは、一般的に他楽器のために作曲された楽曲をギター曲へ編曲すると、様々な課題に直面してしまう。例えばギターで弾くためだけを重視したため作曲者の思いとは別の曲に仕上がったり、逆に思いを反映し過ぎたためにギターで演奏するには難解な曲に仕上がったりする。
しかし岩永氏は類い稀なる演奏技術で後者を克服し、聴く者の誰もが、魅了されるステージを作り上げるのである。
意欲的に音楽の可能性を追求する岩永氏の今後益々の活躍に目が離せない。
FMO企画 井澤正子
【2013年(平成25年)<現代ギター2月号>に掲載】
プログラム
・ダウランド ウォールシンガムに行った時
エリザベス女王のガリヤード
もしも私の訴えが情熱を動かせるなら
ハンソン夫人のパフ
・J.S. バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ パルティータ第1番
( 川潟誠 / 岩永善信編曲) アルマンド- ドゥーブル / クーラント- ドゥーブル
サラバンド- ドゥーブル / ブーレ- ドゥーブル
・N.パガニーニ ソナチネ ロマンス カプリス24
・F.シューベルト 6つのワルツ
(岩永善信編曲)
・M.de.ファリャ バレエ組曲 「恋は魔術師」
(岩永善信編曲) T パントマイム
U 情景
V きつね火の歌
W 亡霊
X 恐怖の踊り
Y 魔法の輪
Z 真夜中
[ 火祭りの踊り
アンコール : ブエノスアイレスの夏(A.ピアソラ)