●以前から、この場所には、ギターが合うはず。それも独奏の。と、思っていました。
が、運営者の私が"自然のご縁"に任せております為、これまでご縁がなく、今回、この場所を発掘してくださり、ご縁を得て、演奏会を持てましたこと、心より嬉しく思いました。

リハーサルの時から、吹き抜けの空間に響くギターの音色に、成功を確信しました。
そして、本番。　観客・聴衆を得ての岩永さんは、まさに水を得た魚。まさに、一人オーケストラ。ラストに向かって駆け抜けられ、初めて生でクラシック・ギターを聴く方もたくさんおられましたが、皆さん、圧倒されるのが伝わってきました。
演奏途中の質問コーナー、そして、休憩時間のお客様同士のお茶を飲みながらの語らい、そして、終演後、ワインをいただきながらの語らいを通して、皆さんの胸に、超絶技巧を持つクラシック・ギター奏者としての岩永さんのみならず、「人間・岩永さん」が、大きく印象に残ったことと思います。
この場所では、「息遣いも聞こえる距離で、演奏者もお客様も、同じ人間として交流できる場所」を目指して来ました。そして、実は、設立後20年のときを経て、それが初めて達成されたと思えるひと時でありました。

個人的には、「何故、「CDは出さず、演奏会でのみ音を伝える」ということをモットーにされているのか？」ということを伺え、大いに納得、共感しました。（答えは敢えて申しません。）
これからも、この場所と、様々にコラボレーションいただけると嬉しいです。
素晴らしい演奏を、ほんとうに、有難うございました。