2013年12月1日(日)午後2時開演 東京都渋谷区ハクジュホールで晴天の中、年末恒例となった岩永善信ギターリサイタル(14th)を開催した。
孤高のギタリスト・華やかに躍動する、岩永編曲によるギターソロバージョン『セビリヤの理髪師』序曲と銘打って開催したリサイタル。
緊張感の張り詰めた空間の中で、第一部一曲目のバッハのプレリュードNo.3のアルペジオが静かに流れる。すると、まるで魔法かけられたように一気に演奏の中に引き込まれていく。ダイナミックな演奏と一本一本綿密にはじかれた繊細な音色とが相まって、岩永の大きな音楽が渦となって観客を音楽の世界に誘う。
息をのんで集中して聴いている観客の後ろ姿を見ながら、いつも思う。
岩永のプログラムは一見難しそうである。バッハにスカルラッティ、そしてメンデルゾーンにロッシーニ・・・。もう少しよく知っている曲を、との要望もたまにあるし気持ちも分からないわけではないが、コンサートが終わってから「どの曲に感動しましたか?」の問にアンケートや皆様の声を伺ってみると、案外、そうでもない。
多分、音楽を感じるという事は、知っている曲・知らない曲ということで胸を打たれるのではなく、奏者の魂の音楽がどのように訴えかけてくるか?にかかってくるからだと思う。岩永の音楽の真髄はそこにあると私は思う。初めて聴く曲も、アンコールで演奏した「ロンドンデリーの歌」のように有名な曲も、心に染み入るように感動し泣けてくる。 (もしかしたら、観客の皆様の中に、本日聴いた初めての曲に感動し好きな曲の一つになるかもしれない)
今後も、核となる音楽、たとえばギター演奏ではなかなか聴かれない今回のロッシーニの「セビリアの理髪師」序曲のような大曲も、ギター曲にない作曲家(今回はロッシーニはじめスカルラッティ・メンデルスゾーンも岩永編曲)の曲も、また勿論、よく知っている曲も是非聴かせて欲しいと思う。そして、次回はどんなプログラムだろうか?と楽しみにしている。
熱い拍手の中、3曲のアンコール〈シューベルト:3つのワルツ〉〈サンサーンス:ライオンの行進曲〉〈アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌〉に応え、コンサートを終了。その後、打ち上げ会場で応援して下さった皆様と労をねぎらい(写真添付)本日の公演を終了した。
(2014年東京コンサートは12月13日(土)ハクジュホールに決定している。)
アトレ企画 鈴木朝子
孤高のギタリスト・華やかに躍動する、岩永編曲によるギターソロバージョン『セビリヤの理髪師』序曲と銘打って開催したリサイタル。
緊張感の張り詰めた空間の中で、第一部一曲目のバッハのプレリュードNo.3のアルペジオが静かに流れる。すると、まるで魔法かけられたように一気に演奏の中に引き込まれていく。ダイナミックな演奏と一本一本綿密にはじかれた繊細な音色とが相まって、岩永の大きな音楽が渦となって観客を音楽の世界に誘う。
息をのんで集中して聴いている観客の後ろ姿を見ながら、いつも思う。
岩永のプログラムは一見難しそうである。バッハにスカルラッティ、そしてメンデルゾーンにロッシーニ・・・。もう少しよく知っている曲を、との要望もたまにあるし気持ちも分からないわけではないが、コンサートが終わってから「どの曲に感動しましたか?」の問にアンケートや皆様の声を伺ってみると、案外、そうでもない。
多分、音楽を感じるという事は、知っている曲・知らない曲ということで胸を打たれるのではなく、奏者の魂の音楽がどのように訴えかけてくるか?にかかってくるからだと思う。岩永の音楽の真髄はそこにあると私は思う。初めて聴く曲も、アンコールで演奏した「ロンドンデリーの歌」のように有名な曲も、心に染み入るように感動し泣けてくる。 (もしかしたら、観客の皆様の中に、本日聴いた初めての曲に感動し好きな曲の一つになるかもしれない)
今後も、核となる音楽、たとえばギター演奏ではなかなか聴かれない今回のロッシーニの「セビリアの理髪師」序曲のような大曲も、ギター曲にない作曲家(今回はロッシーニはじめスカルラッティ・メンデルスゾーンも岩永編曲)の曲も、また勿論、よく知っている曲も是非聴かせて欲しいと思う。そして、次回はどんなプログラムだろうか?と楽しみにしている。
熱い拍手の中、3曲のアンコール〈シューベルト:3つのワルツ〉〈サンサーンス:ライオンの行進曲〉〈アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌〉に応え、コンサートを終了。その後、打ち上げ会場で応援して下さった皆様と労をねぎらい(写真添付)本日の公演を終了した。
(2014年東京コンサートは12月13日(土)ハクジュホールに決定している。)
アトレ企画 鈴木朝子