岩永善信オフィシャルウェブサイト 英語ページへ

岩永善信コンサート

バンクーバーチャリティコンサート

◆コンサート情報

タイトル 東日本大震災・フィリピン台風被災者支援
岩永善信十弦ギターコンサート
会場 Christ Church Cathedral Vancouver
@Burrard St.x W.Georgia St. Vancouver
690 Burrard St, Vancouver ,BC V6C3L1
日時 4月11日(金) 
開演19:30
入場料 $25.00/大人(当日 $35.00)
$15.00/学生(当日 $25.00)
主催 AMDA Canada, Rose Charities, 月刊ふれいざー
お問合せ TEL:604−521−4548(石井)
E-メール:info@thefraser.com
チラシはこちらから≫(pdfファイルが開きます。)
◆コンサートレポート・新聞/雑誌記事・アンケート
■新聞・雑誌記事

ふれいざー記事
♪いつからギターを始めましたか。きっかけは?
岩永:9才の時です。近所の人のギターを触らせてもらったのがきっかけでした。

♪ギタリストになることを決めたのはいつ? きっかけは?
岩永:以前から漠然とは思っていましたが、はっきり決めたのは高校生の時です。進路を考えなくては  いけなくて、音楽の方に進むと決めてヨーロッパに留学することにしました。

♪ギターのどんなところに惹かれましたか。
岩永:音楽は好きだったと思いますが、たまたま身近にあった楽器がギターという事で、特に楽器へのこだわりはなかったと思います。

♪もっとも影響を受けた音楽家は? それはなぜ?
岩永:ヴァイオリニストのシャンドール・ヴェーグです。彼のコンサートを聴いた頃の自分は、少なからずギターという楽器に不満を感じていたのですが、当時75歳位だったと思われるヴェーグの無伴奏ヴァイオリン(バッハ)を聴いていると、ヴァイオリン一本でこれほど説得力のある音楽ができるのだからギター一本でもできるはずと、もし良い音楽ができないのであれば、自分の責任なのだと思わせてくれました。

♪尊敬する作曲家、音楽家は? どんなところが好きですか?
岩永:好きな作曲家はバッハ、ベートーヴェンです。好きな音楽家はピアニストのバックハウスとグールドです。バッハの作品は和声的にも対位的にも音楽に必要なすべての要素を含んでいる気がします。自分自身、プログラムに一曲はバッハを取り入れて、常にバッハの曲に取り組んでいたいと思っています。ベートーヴェンはギターという楽器の構造上、編曲がしにくくあまり弾ける曲が多くはないのですが、一番好きな作曲家です。古典派の様式を残す前期、形式的にも内容的にも新しい試みを打ち出し、情熱的で激しい曲の多い中期、ある意味「天上の音楽」とも言える所にまで達した後期など、そのすべての曲にベートーヴェンの素晴らしさを感じて惹かれます。

♪普段どんな音楽を聴いたりコンサートに行ったりしますか? 
岩永:僕は少し前の時代の演奏家が好きで、上記したピアニスト以外には、ミケランジェリ、指揮者のチェリビダッケが好きでよく聴いています。コンサートは、ロンドンに住んでいた頃は3日に一度位は行っていましたが、日本に戻ってからは特に興味のある演奏家が来日した時に行く程度です。

♪なぜ十弦ギターを弾くようになりましたか? 十弦ギターの魅力は?
岩永:27歳の頃、知り合いのギタリストが10弦ギターを持っていて、そこで初めて弾かせてもらったのですが、その時の印象が強く残っていて、その1年後位から10弦ギターに変わりました。
ピアノ等、他楽器のために書かれている曲を編曲することも多いのですが、6弦ギターに比べて、10弦ギターは低音域が広くなっているので、編曲の可能性が広がるのが自分にとっての魅力です。

♪10弦ギター用の曲はあまり多くないと思いますが、楽曲を10弦ギター用に書き換える場合、どんなことに苦労しますか?
岩永:10弦ギターは、僕にとって特別なものではないので、編曲に際して特に苦労をすることはありません。6弦ギターと比較すると、編曲の仕方によっては当然より複雑になるので、難易度が高くなる事、後は低音弦が多いので消音の仕方が複雑になる事位だと思います。

♪演奏に臨んで心がけていることはありますか?
岩永:普段楽譜を読んで、ああでもない、こうでもないと考えたり、いろいろなアプローチを試みたりして曲を作り上げて行くのですが、コンサートで弾く直前は、それらの事を一旦中断して、出来るだけ白紙の状態に戻して演奏に臨む様にしています。それが、直感力の働きやすいその時だけの生きた音楽を演奏するために大事な事だと思っています。

♪海外での演奏活動がご自分の演奏にどのような影響を与えましたか?
岩永:海外での演奏に限らないかも知れませんが、コンサートで演奏すると、練習とは違う集中力や直感力が働くので、問題点も含めてその時の自分の音楽をはっきりと浮き彫りにしてくれます。それが音楽を進めて行く上で、大事な道しるべになってくれている様な気がします。

♪ヨーロッパの聴衆と日本の聴衆との違いはありますか?
岩永:ヨーロッパの中でも国によってかなりの違いがあると思います。例えば、ラテン系の南欧は感情が表に出やすく、音楽を心から楽しんでいるのが伝わってきやすいです。それに対してイギリス、ドイツ等では静かにじっくり聴くという感じですが、反応ははっきりしています。日本の聴衆は欧米に比べて少し大人しいような気がします。

♪挫折経験はありますか? それをどうやって乗り越えましたか?
岩永:何度もありますが、それを乗り越えようとする時に、方法論的な事だけで乗り越えようとしてもうまく行かない気がします。なかなか思うようには行きませんが、時間がかかっても諦めずに、そして自分の思考の中に枠を作らず、本質に向かって進むことが大切だと思っています。

♪CDを出さない、TV出演もしない主義だと聞いています。なぜですか?
岩永:聴きに来て下さる方達に何か伝えようとする事によって生まれる、一回きりの生きた音楽を大事にしたいと思っています。今の所、聴衆と同じ空間を共にしない録音では、少し気持ちが後ろ向きになるので絶対とは言えませんが、あまり積極的ではありません。

♪今後なさりたいことはありますか?
岩永:自分の頭の中には音楽上のやりたい事がいっぱいあるので、それを少しでも多く具現化していきたいです。

♪後輩に伝えたいこと、アドバイスをお願いします。
岩永:どんな事柄でも同じかも知れませんが、ある規則の中で規則に囚われず、自由に自分の信じている方向に向かって進んで行ってください。僕もそうありたいと思っています。


【2014年(平成26年)バンクーバー<月刊ふれいざー4月号>にインタビュー記事掲載】






●バンクーバー月刊誌ふれいざー5月号のコンサート・レポート記事はこちらです。>>
(pdfファイルが開きます。)




2014年間スケジュールページへ≫
◆各コンサート等に関するお問い合せ、チケット予約はアトレ企画 (okaz@mth.biglobe.ne.jp)でも承ります。◆
Copyright (C) 2008 Yoshinobu Iwanaga. All rights reserved.