5月25日(日)、14:30より、新潟市内にあるりゅーとぴあ能楽堂(新潟市民芸術文化会館内)において、「岩永善信ギターリサイタルin新潟12th〜10弦の世界〜」を開催、成功裏に終了した。
曲目は次の通り。
ウォルシンガムに行った時(作者不詳)・ムッシュ アルメイン(D.バチェラー)/パルティータイ短調BWV1013よりアルマンド、クーラント、サラバンド、ブーレ・アングレーズ(J.S.バッハ)/ソナタK.208,K.491(D.スカルラッティ)〜休憩〜 シューベルトの「ます」の主題による変奏曲(K.フリスネック)/ブエノスアイレスの夏(A.ピアソラ)/無言歌集より:2つのヴェニスのゴンドラの歌Op.19No.6,Op.30No.6(F.メンデルスゾーン)/歌劇「セビリアの理髪師」序曲(G.ロッシーニ)。アンコールは、「鳥の歌」(カタロニア民謡)、くまんばち(プジョール)、ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡)の3曲。
上質な檜に囲まれた格調高いりゅーとぴあ能楽堂を舞台に、岩永善信氏は、今年も、すさまじい演奏を繰り広げていった。
とりわけ、プログラムのフィナーレを飾った「セビリアの理髪師」序曲は圧巻!ギター1本でオーケストラにも負けない豪壮かつ壮大な音楽を表現。ギター演奏の想像の域を超えたところでのまさに息をのむ演奏が展開された。
プログラム終了後、会場に渦巻く鳴り止まない拍手に応じて、3曲ものアンコール曲を演奏。アンコールであっても手を抜かず、一曲一曲慈しみ深く演奏する岩永氏の姿は聴衆をよりいっそう喜ばせるものとなった。
今回の会場となったりゅーとぴあ能楽堂は、「和」の響きを限りなく追求して造られている。その分西洋の響きを妥協なく追求し続ける岩永氏にとって、その空間での演奏は、一般のレベルでは到底計り知ることのできない難しさがあったのではないかと想像する。
しかし、それらすべてをまるごと自身の音楽に取り入れ、結局はどこにもない斬新かつ格調あるコンサートに仕上げていってくれた。
完璧なまでの「和」の空間で、確固たる「洋」の音楽を作り上げ、聴衆を喜ばせてくれた岩永氏には、心から感謝するとともに改めて敬服の念を覚える。
ギタリスト岩永善信は、自身の音楽を極限まで突き詰めていくことをやめない。今後も留まることなく潔い姿勢で強く攻め続けてゆくのだろう。そのことをこの日の演奏を通して実感させられた。
突き詰めていったその先に何が待っているのか、それを見届けるためにも、演奏を聴き続けてみたくなる――その"現場"に居合わせ、演奏を聴いた人々はそう思ったことだろう。
すでに13回目の公演を待つ声が主催者の元へ多く寄せられている。
「3.11東日本大震災・福島原発事故」から3年目に当たる今回は、被災地から新潟に避難されている方々にもたくさんご来場頂いた。「元気をもらった」、「生きていこう!という気持ちになった」という感想が届き、避難している方々にそう思って頂くことができたという点でも、新潟で岩永氏の公演を開催したことは意味深いことだった、ということを付け加えておきたいと思う。
主催者 広瀬恵子
曲目は次の通り。
ウォルシンガムに行った時(作者不詳)・ムッシュ アルメイン(D.バチェラー)/パルティータイ短調BWV1013よりアルマンド、クーラント、サラバンド、ブーレ・アングレーズ(J.S.バッハ)/ソナタK.208,K.491(D.スカルラッティ)〜休憩〜 シューベルトの「ます」の主題による変奏曲(K.フリスネック)/ブエノスアイレスの夏(A.ピアソラ)/無言歌集より:2つのヴェニスのゴンドラの歌Op.19No.6,Op.30No.6(F.メンデルスゾーン)/歌劇「セビリアの理髪師」序曲(G.ロッシーニ)。アンコールは、「鳥の歌」(カタロニア民謡)、くまんばち(プジョール)、ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡)の3曲。
上質な檜に囲まれた格調高いりゅーとぴあ能楽堂を舞台に、岩永善信氏は、今年も、すさまじい演奏を繰り広げていった。
とりわけ、プログラムのフィナーレを飾った「セビリアの理髪師」序曲は圧巻!ギター1本でオーケストラにも負けない豪壮かつ壮大な音楽を表現。ギター演奏の想像の域を超えたところでのまさに息をのむ演奏が展開された。
プログラム終了後、会場に渦巻く鳴り止まない拍手に応じて、3曲ものアンコール曲を演奏。アンコールであっても手を抜かず、一曲一曲慈しみ深く演奏する岩永氏の姿は聴衆をよりいっそう喜ばせるものとなった。
今回の会場となったりゅーとぴあ能楽堂は、「和」の響きを限りなく追求して造られている。その分西洋の響きを妥協なく追求し続ける岩永氏にとって、その空間での演奏は、一般のレベルでは到底計り知ることのできない難しさがあったのではないかと想像する。
しかし、それらすべてをまるごと自身の音楽に取り入れ、結局はどこにもない斬新かつ格調あるコンサートに仕上げていってくれた。
完璧なまでの「和」の空間で、確固たる「洋」の音楽を作り上げ、聴衆を喜ばせてくれた岩永氏には、心から感謝するとともに改めて敬服の念を覚える。
ギタリスト岩永善信は、自身の音楽を極限まで突き詰めていくことをやめない。今後も留まることなく潔い姿勢で強く攻め続けてゆくのだろう。そのことをこの日の演奏を通して実感させられた。
突き詰めていったその先に何が待っているのか、それを見届けるためにも、演奏を聴き続けてみたくなる――その"現場"に居合わせ、演奏を聴いた人々はそう思ったことだろう。
すでに13回目の公演を待つ声が主催者の元へ多く寄せられている。
「3.11東日本大震災・福島原発事故」から3年目に当たる今回は、被災地から新潟に避難されている方々にもたくさんご来場頂いた。「元気をもらった」、「生きていこう!という気持ちになった」という感想が届き、避難している方々にそう思って頂くことができたという点でも、新潟で岩永氏の公演を開催したことは意味深いことだった、ということを付け加えておきたいと思う。
主催者 広瀬恵子