日本アジアギター教育協会の一環として、2016年8月26日、中国南京ポリグランドシアターにて、第一回目のコンサートが開催された。
協会の理念でもある「アジアにおけるギター教育の普及」の第一歩としての活動である。会場は斬新なデザインが施された近代的なホールで、満席となった500席収容の会場でコンサートは行われた。
主催者の鄭斉放氏は、南京国際ユースギターオーケストラの指導者であり、今回、協会の会長:岩永善信氏を招き、岩永氏のソロコンサートと岩永&南京国際ユースギターオーケストラとのコラボレーションを企画した。
第一部はソロ、2重奏、3重奏、4重奏、アンサンブルなど、バラエティに富んだプログラムが組まれ、第二部は岩永氏のソロコンサートが行われ大喝采を浴びた。プログラムは下記のとおり。
1.S.L.ヴァイス:アントレ&シャコンヌ 2.A.ピアソラ:ヴエノスアイレスの夏 3. E.グラナドス:5月の歌、東洋の行進曲、みなし子 、スペイン舞曲第6番〈ホタ〉 4.呂昭R:故郷、E.グリーグ:ソルヴェイグの歌、C.C.コンバース(武満徹編): 星の世界 5.Z.コダーイ(岩永善信編): 7つの小品 より レントOp.11−1、無伴奏チェロソナタOp.8より 第3楽章
第二部終了後、鄭斉放氏の日本アジアギター教育協会の南京支部長としての認定書の授与式も行われた。彼は南京ギター界の教育促進に積極的な役割を果たしており、今後の発展にも大いに貢献すると期待されている。
岩永氏も、鄭さんは指導者としての確かな資質が感じられ、ユースギターオーケストラのメンバーも個々の能力に優れ、今後さらに成長して発展していくことを確信している、と感想を述べていた。
授与式後には、岩永氏と南京国際ユースギターオーケストラによりチャルダッシュ(V.モンティ)が演奏された。コンサート後、写真を撮ったり花束を贈ったりと、大勢の観客がステージに押し寄せていた。
鄭氏談 :岩永さんはロマンティックな感性を備えたギターの巨匠である。
今回の南京市でのコンサートを手始めに、毎年、岩永善信氏(会長)・洪再添氏(副会長)・鄭斉放氏(南京支部長)を中心としてコンサート、講習会、検定等を催していく事となり、来年もまた、南京、広州で予定されている。
<日本アジアギター教育協会 事務局>
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【2017年(平成29年)<現代ギター1月号>より抜粋】