■コンサートレポート
「月の舟通信」より
10弦ギターへの誘い 岩永善信ギターの夕べ 大盛況
2018年5月18日(金)於:鹿児島復活教会
岩永善信さん2年ぶりの鹿児島コンサート。
この音色を音響のいいところで聴きたい。そんな思いからたどり着いたのが、西田にある鹿児島復活教会。森田良平さん又吉秀和さん、室屋麗華さんの出演でも馴染みがあった教会です。当日は司祭の奥様があじさいの花を各所に用意して下さいました。
岩永さんのギターの超絶技巧が冴え、教会全体に音が響き渡り、聴衆は素晴らしいギター音楽に打ち震え、うっとりとなりました。学長の司会進行も大好評。
また、2年後が楽しみです。
岩永さん、ふるさとかごっまに帰って来てくださいね。
特定非営利活動法人 かごしま文化研究所 理事長 三嶽 豊
文学サロン 月の舟 へようこそ 「みなみ風日記」より
5月18日(金)の岩永善信十弦ギターコンサートは、2年に一回岩永さんが鹿児島においでになるので、そのときに月の舟が企画させていただいています。今年で3回目です。
毎回、わたしが司会をさせていただいているのですが、今年もまたわたしの司会を大変喜んでくださいました。2年前のコンサートは、月の舟@天文館で行い、そのときに天井から音が跳ね返って、まるでお皿が割れたような音が聞こえたのですが、今回は、鹿児島復活教会で開催したせいか、鈴の音がいっぱい響いているように聴こえました。まるで天使たちが鈴を振って集まってくるかのようでした。天使たちのおかげ様、司祭様ご夫妻の優しさもあって、ステンドグラスの美しい、音響の良い復活教会には、100人近い方が集まってくださって、大盛況のコンサートになりました。
岩永さんはりんごの皮を剥いているときに親指を怪我されたということで、ちょっと痛々しい親指状態でしたが(プロの岩永さんにしては珍しいハプニング!)、本当に彼の演奏には引きこまれます。ギターの優しい音色に包まれてうっとりとなります。その秘訣が今回は解明されました。コンサート後のお食事会で岩永さんは言われました。「他人の評価とか気にしないようにしている。いつも自分がどれだけ成長したかをチェックしている」と。
全く持って同感です。わたしも同じように、自分に集中して、自分の能力を高め、表現し、成長することだけを心掛けていますから。岩永さんはわたしを気に入ってくださって、「かわいい声で、人を引きこむ声だよね」と言ってくださったのですが、岩永さん自身が人を引きこむ術を持っておいでで、目指す方向が一緒なんだなあ、と感慨深く思いました。
他人に自分の音楽を伝えたい、と言ってもなかなか伝わらない。他人の気に入るように演奏するのも嫌だし、自分の思いをちゃんと表現できるように成長していくことに集中するしかないよね。そんな風に岩永さんはおっしゃいます。世界的な芸術家を仲間と呼ぶのはおこがましいのですが、何だか仲間に出会えた気分でとても楽しい夜でした。はま亭での打ち上げ食事会も、司祭様、受付のピアノの麗華先生も加わってくださって、美味しくいただきました。お手伝いの飛雄馬君、今回もありがとうね。
月の舟自由大学学長 三嶽 公子
■新聞・雑誌記事