タイトル | 岩永善信ギターリサイタル |
会場 | 日本聖公会 東北教区 主教座聖堂 仙台基督教会 〒980-0803 宮城県仙台市青葉区国分町2-13-15 |
日時 | 11月16日(土) 開場14:30 開演15:00 |
入場料 | 前売:2,500円 当日:3,000円(全席自由) |
主催 | アトレ企画 |
後援 | スペイン大使館 |
チュニジア共和国大使館 | |
日本アジアギター教育協会 | |
チケット取扱先 | アトレ企画 仙台:Eメール:mami-gt2450@outlook.jp 電 話 :090-3129-4978(手代木) 東京:Eメール:okaz@mth.biglobe.ne.jp 電 話:090-2522-1539(鈴木) |
お問合せ | アトレ企画 📱090-2522-1539 FAX03-5996-5333 E.mail:okaz@mth.biglobe.ne.jp |
≪チラシはこちらから≫ 表面 裏面 (jpgファイルが開きます。) |
新たな試みか。
第一部 始まりのパーセルは、華やかだが過度にならず、優美な演奏。最後のロンドは、
聞き覚えがありホッとする。2番目のグラナドス、ファンタジックな「プレリュード」に始
まり、力強いリズムの「ファンダンゴ」、中音域が響く「祭りの思い出」。最後の「ゴヤの
美女」は、イントロから期待感が膨らみ、歌の部分は端正でいて解放感と高揚がある。 3番
目の羽衣伝説はもはや自家薬籠中の演奏で、沖縄の旋律と独特の雰囲気で、音もよく響いた
なぁ! 魂の唸りというか、音楽以上のものが出て来ているようだった。
第二部 最初のアンデス 「フォルクローレ組曲」は、楽しく気楽な感じ。2番目のクチェ
ラの「日記〜ゲバラ讃」は、現代曲ではあるが、「愛の日」でいきなり独特の世界観に引き
込まれた。激しさと中間の囁くような甘美さ、切れ味の良い演奏で、音もよく響いている。
「決断の日」では、オスティナートの不気味さから、クライマックスに達する。「死の日」
では、拍動を模した叩打音が印象的(僕は、足音だと思ってた)。難解な現代曲も岩永さん
の手にかかると、面白さが前面に出て来て、自分でも弾きたくなる。 最後は、グリーグの抒
情小曲集から4曲。「アリエッタ」と「小さな妖精」は、以前にも演奏会で取り上げられて
いたが深化している。グリーグの和声感は、ギターでも効果的に響く。「メランコリー」は、
哀愁漂ってギターのオリジナル曲の様だ。トリの「トロルドハウゲン婚礼の日」は、オーケ
ストラの曲の様な演奏。
アンコールは、 チャイコフスキーの(夜だけど)「朝の祈り」で、興奮冷めやらぬ演奏会の
余韻を鎮めて、ぐっすり眠れますようにという事だろうか。岩永さん、今夜もありがとうご
ざいました。
八木寛朝